トレニタリアに107€(約14000円)の罰金を取られた話

先週、同じ寮の人たちと、ボローニャから電車で一時間ほどのところにあるラベンナへ行きました。

僕はトレニタリアの切符には学割があると勘違いしていて、不当に安いチケットを間違えて買い、そのチケットで電車に乗ってしまいました。

車内改札が回って来て車掌さんに切符を見せると、何か特定の書類を出すように要求されました。僕は学生証が要求されているのだと思いボローニャ大学の学生証を提示しましたが、それは違うという対応されました。

その割引は、実際のところ鉄道会社の関係者向けのものであったらしく、罰金の支払いを求められました。

意図していたものではなかったものの結果として不正な乗車になってしまったため、罰金を支払おうとしたのですが、提示された額は僕の想像を大きく上回るものでした。

 

その額、107,35ユーロ!

日本円に換算しておおよそ14000円です。

ちなみにボローニャ・ラベンナ間の正規運賃は7,35ユーロです。即ち、正規運賃のおよそ15倍もの額が罰金として科されたということです。

 

僕はその時、60ユーロ程度の現金しか持ち合わせておらず、クレジットカードで支払いました。高額な罰金を想定してか、車内改札を行う車掌さんはクレジットカードの決済の機械を携帯していました。

 

もちろん、この罰金は僕が間違って買ってしまったチケットで、本来乗る権利のない金額で乗車してしまったので一義的には僕自身の責任であることには間違いないです。

僕は少なくとも不正乗車をする意図を持っていたわけではありませんが、結果として不正な乗車になってしまった以上、そこにある程度の額の罰金が科されることは理解できます。

しかし、本来の運賃の15倍もの額の罰金は、正直なところ妥当な金額であるとは思えません。イタリアのこの鉄道のシステムは外国人(特にEU外からの外国人)が理解しにくい部分があり、不正乗車を誘因して罰金を科すこのビジネスモデルは、無知な外国人観光客をだしにして罰金を巻き上げているように見えます。

好き好んでイタリアに住まわせていただいている身でこういうことを書くのは、あるいは失礼なことかもしれないけれど、それでもイタリアのこういう部分はあまり好きになれない(もちろんイタリアには素晴らしい面もたくさんあります)し、イタリアという国のイメージにだってかかわってくることだと思います。

外国人がイタリアに旅行に来て、高額な罰金を科せられイタリアを嫌いになって帰る、そういうことが起きれば、それはイタリアにとっても不幸なことであると思うのです。